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2024.09.04
マニキュアについて①
皆さん、こんにちは、
ベルジュラックジャポンです。
今回は「マニキュアについて」第一弾です。
弊社で取り扱っているメイン製品、溶剤系マニキュアについて紹介していきたいと思います!
溶剤系マニキュアと言われても、どのマニキュア?となるかと思われますが、甘いアルコールに似た独特な溶剤臭がするマニキュアがそれに該当します。
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溶剤系マニキュアの基本構造
マニキュアは主に5つの成分で作られています。
①皮膜形成剤:乾くと皮膜を形成する樹脂成分(ニトロセルロースなど)
②可塑剤(かそざい):塗膜に柔軟性を持たせる成分(クエン酸アセチルトリブチルなど)
③溶剤:各原料を溶かし、液状にする成分(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)
④色材:顔料やラメ剤、パール剤など着色するための成分(赤色201号、コンジョウ、ベンガラなど)
⑤沈降防止剤(増粘剤):マニキュアに粘性を持たせる成分(有機変性ベントナイトなど)
この5つの他に、使用されている色材に合わせて変色を防ぐための安定剤を配合しています。
他にも美容成分などを配合することで、それぞれの製品に特色を付与することができます。
簡単にマニキュアの主な5つの成分を紹介しましたが、原料や成分には様々な組み合わせがあります。
今回は弊社の一般的なマニキュアの処方を参考に紹介しました。
弊社のマニキュアの特徴は、トルエンフリー、ホルマリンフリー、フタル酸ジブチルフリーで、より安全性の高い処方になっている点です。
また、植物由来成分でできている処方も最近人気のある処方になります。
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溶剤系マニキュアを使用する時のポイントと特徴
マニキュアは塗る前に軽く振る!
皆さんはマニキュアを使う前に一旦振ってから使っていますか?
分離していたら振っている方も多いと思いますが、分離の有無に限らずマニキュアは振ってから使う方が塗りやすい性質を持っています。
それには、先に紹介した⑤沈降防止剤(増粘剤)の原料が持つ、チキソトロピー性という性質が関わっています。
このチキソトロピー性というのは、静置状態では粘度が上昇して固体状に、力を加えると粘度が低下して液体状になる性質です。
マニキュアの分離を防ぐためには粘度を上げる必要があります。
だからと言って、分離を防ぐために粘度を上げると、液がもったりとして伸びが悪く、塗りづらくなってしまいます。
そこでマニキュアには、置いておくとある程度の粘度で分離を防いでくれて、実際に使用する時には振って粘度を下げて、液の伸びを良くして使える、一石二鳥なチキソトロピー性を利用しているのです。
ちなみに、多くのマニキュアには金属製の球、撹拌球が入っていて、振った時に混ざりやすくしてくれています。
大体3~5回カチカチなるくらい振るのが目安です。
マニキュアは冷暗所で保存すると長持ち!
マニキュアに高温、直射日光や長時間の強い光は大敵。
弊社では製品開発時に必ず色の安定性試験をします。
様々な環境下にマニキュアを置いて、どのような変化があるかを試験しています。
その中でも一番影響が出やすいのは高温所と光の強い場所です。
試験を通して、退色しやすい色には退色防止剤を、変色しやすい色には変色防止剤を入れてできるだけ一番良い状態を保てるように日々試行錯誤がされていますが、それでも絶対に変化しないとは言い切れません。
そのため、できるだけ高温と、直射日光や長時間の強い光を避けて保存することをおすすめします。
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ということでざっくりとマニキュアについて書かせていただきました!
せっかくのニュースページなので、こういったマニキュアの豆知識についても少しずつ書いていきたいですね。
また次回の更新もお楽しみに!
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